ドクターズインタビュー

長い歴史を持つ医院の新たな姿
「患者さんにとって
話しやすい場所になりたい」
という思い

進藤 洋一郎先生が
医院にお戻りになったきっかけは
何ですか?

進藤 洋一郎先生が医院にお戻りになったきっかけは何ですか?

今までに大学病院や総合病院で胃癌、大腸癌、肝癌、膵癌の治療や救命センターで心筋梗塞、脳梗塞の患者さんの治療に携わってきました。

その中で、もっと早い段階で患者さんと関わることで、患者さんにもっと良い結果、よい未来をもたらすことができるのではと考えるようになりました。

それは、胃癌、大腸癌、肝癌、膵癌に関しては癌検診による早期発見、心筋梗塞、脳梗塞に関しては生活習慣病の治療による予防医療になります。

クリニックでの診療こそ、それを実践でき地域住民の方に身近で貢献できる場所と思い糸島に戻ってきました。

継承にあたって、
医院のリノベーションも
行われているのですね

当院は戦後に開業した糸島市井原から昭和55年3月に現在の場所に移転した時からの建物で築42年が経過していました。

2003年には個人情報保護法が施行されプライバシーに配慮した空間作りが病院に求められていました。

また、コロナ禍を経て感染対策も取り入れた構造が必要になっていたこともあり改装を行いました。

糸島の海をイメージして内装は白にターコイズブルーにまとめました。
患者さんも待合室、トイレなどを新しく清潔感があった方が過ごしやすいですので好評をいただいております。

洋一郎先生が
これから築いていきたい
医院のビジョンをお聞かせください

「患者さんが通いやすい医院づくり」そして「患者さんが気軽に話せる環境づくり」という部分に重きを置き、将来「通っていてよかった」と感じてもらえることが目標です。

健康寿命を延ばすことが地域医療の目的ですので、80歳・90歳代になっても健康な身体でいてもらえて通院は手間がかかりますが、「通っていてよかった」と思っていただけると本望です。

健康を守るうえで大切なのは病気の予防と早期発見です。
無症状のうちに探し出すことが必要ですので、元気なときに検査を受ける必要性などは繰り返し説明し理解してもらいますし、患者さんの何気ない症状が大きな病気の始まりのこともありますので会話をしていくことが大切だと思っています。

胃カメラ、大腸カメラなど、
検査に重きを置いた、
新しい進藤医院の在り方

消化器内科へ
進まれたのはなぜですか?

私は病気になった時に痛いので手術は嫌だなと思います。

学生時代にちょうど胃癌や食道癌に対する内視鏡治療が始まった時でした。

それを見て早期発見すれば食道癌や胃癌は痛い思いをせずに内視鏡治療で治せるんだと知りました。

患者さんにも痛い思いはして欲しくないので消化器内科に進み胃癌などを早期発見し、負担の軽い治療での根治する手助けをしようと思いました。

検査を重視されたいと
お考えになった理由は何ですか?

食道癌、胃癌、大腸癌、肝癌、膵癌などいずれも初期には無症状だからです。

「お腹が痛くなったら受診しよう」「血便が出たら受診しよう」と考えていると癌は進行しています。

手術だけでは間に合わず抗がん剤治療が追加になることもあれば、手術ができず抗がん剤治療しか受けられない状況になっていることもあります。

無症状のときに癌検診を受けてもらうことこそ負担のない治療に結びつきますし、癌がなければ安心して1年過ごすことができます。

食道癌・胃癌には胃カメラ、大腸癌には大腸カメラ、肝癌・膵癌には腹部エコーやCT検査を受けていただくことをお勧めしています。

そういった検査をなるべく多くの方に抵抗感なく受けていただくことを目指しています。

抵抗感なく検査を
受けていただくために
心がけていることはありますか?

無症状の方に検査を受けてもらう為には必要性を理解していただくことが大切だと思っていますので、癌の疫学(何歳位から発症しやすしとか、どんなリスクをもった人が罹りやすいとか)についての情報発信を行っていきたいと思います。

そして、胃カメラや大腸カメラは局所麻酔下で眠った状態で安全に受けられますので安全な麻酔についての説明も行っています。

「患者さんとの信頼関係を築くこと」
その思いを受け継ぎ、
地域のかかりつけ医であるために

患者さんへの
生活指導などのサポートも
大切にされたいとお考えですか?

生活指導は具体的には減塩指導、適切なカロリー指導、禁煙指導、適切な飲酒量指導、運動療法が主体です。

嗜好品でもありますので介入しすぎたり、強制しすぎるのは良くありません。

医療は社会性が大切なので医療者側の一方通行の治療の押し付けではよい関係が築けないと思っています。

ちょっと突き放す言い方になりますが、こちらが生活習慣の改善を行わなかった場合の不利益を説明したうえで、患者さんがそれでも「タバコを吸いたい」「味の濃いものを食べたい」と思えば、続けてもらっていいし、そこで脳梗塞、心筋梗塞を起こしてもご自分が選んだ人生と考えてもらうようにしています。

適切な情報提供を行い、患者さんに自由に治療を選んでもらうスタンスです。

印象に残っている患者さんや、
診療に関する思いについて
お聞かせください

やはり、大学病院や総合病院で診療にあたっていた時に志し半ばで亡くなっていった患者さん方は皆さん忘れることができません。

外来への通院や繰り返す病棟での入院生活で年単位のお付き合いがあった方もたくさんいらっしゃいます。

不治の病や余命宣告を受けた中での付き合いにもなりますので、病気になった時の思い、残りの人生の生き方、残された家族への思いなど本音の気持ちを沢山聞きました。

辛い場面を多く経験しましたので、防げない病気もありますが、やはり防げるものは防いであげたいなと思っています。

そういった方々からもらった手紙などは今でも読み返し、診療の励みになりますし初心に戻れます。

地域の方、
進藤医院へお越しになる患者さんへ
メッセージをお願いします

私たちは、糸島の皆さんにとって気軽に相談できる、かかりつけ医でありたいと考えています。

進藤医院は、患者さん一人ひとりの健康維持を見据えた医療を提供してまいります。

日々の生活の中で感じた体調の違和感など、お気づきのことがありましたらお気軽にご相談いただけますと幸いです。

40歳代以上の方は、一度胃カメラ検査や大腸カメラ検査を受けていただくことをお勧めします。

また、お子さんの予防接種や乳幼児健診にも対応いたしますので、ぜひご家族で進藤医院をご利用いただけたらと思います。

地域の皆さんが笑顔で健康的な日々を過ごしていけるよう、しっかりサポートさせていただきます。

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